ParentKit – Parental Controls for iOS

2017-08-13





2017/12/17 更新

ParentKit(ペアレントキット)は、iPhoneなどのスマホを使いすぎる子供がいる家庭では非常に役に立つiOSの有料アプリ。遠隔(リモート)操作で時間単位で管理出来る個人向けのアプリは、今のところこのアプリしかないKidsloxなどがある。

ParentKitは我が家でも当初半年導入し、さらに1年延長し、さらに1年延長した。現在、絶賛使用中である。しばらくアプリの更新がなかったが、最近は15分単位で設定出来るようになった。現在ではKidsloxに移行している。

機能的にはKidsloxの方が段違いに良い。Kidsloxは毎日の使用時間をメールでレポートしてくれるようになった。現段階ではKidsloxの方をお勧めする。

以下は、それでもParentKitを入れたい人のための記事である。


最近では小学生もスマホを使っているが、初めてスマホを買い与える前に、親も子供のスマホの使い過ぎ対策に事前に気を配る必要がある。

ParentKit – Parental Controls for iOS

ParentKit – Parental Controls for iOS
カテゴリ: ユーティリティ
現在の価格: 無料

価格

1か月の試用期間があるので「現在の価格:無料」となっているが、使い続けるには費用が掛かる。4,800円/年か3,000円/半年を選ぶことが出来る。

仕組み

ParentKitは、会社支給のiPhoneを制限する(「カメラを使わせない」「勝手にアプリがインストールできない」など)仕組みと同様に、iOSのMDM (Mobile Device Management) を利用しプロファイルで制御する。
プロファイルは子供のスマホにリモート(OTA=Over The Air)でインストールする形になる。
ITに詳しい人は、「Apple Configurator 2でiPhoneを制御すれば良いのでは?」と一瞬思うかもしれないが、リモート/ワイヤレスで親のスマホから管理出来るのがこのアプリのミソである。
また、企業向けのMDMはアプリの使用を「時間単位」で管理するという発想がないが、本アプリは「時間単位」でアプリの使用を管理するという機能があるのが、企業向けMDMにはない特徴である。

子供のスマホの何をどこまで管理出来るか

「子供のスマホの何をどこまで管理出来るか」については、とても簡単に言うと「機能制限」の設定をリモートでかつ時間単位で制御出来るようなものと思えば良い。逆に言うと本体の「機能制限」で出来ない制御は出来ないと思っても良い。制限できる内容については、Appleのコチラのページの下の方に一覧がある。

例えば、iOSではアプリごとの細かい管理が出来ないため、「"LINE"は常に使用して良いが、"パズドラ"は15:00-16:00の1時間だけ」ということは出来ない。設定するとすると「"LINE"も"パズドラ"もその他のアプリも15:00-16:00に使用可能」という設定となる。

また、「1日1時間だけの使用」ということも出来ない。iOS 911の段階では、アプリごとの利用時間の制限は出来ないためである。

ParentKitの導入の前に気を付けること

ParentKit導入の前に、スマホを購入する前に、各家庭でしっかりとしたルール作りと子供との約束が必要だ。

実際はしっかりしたルールを作っても、子供はゲームしたさにルールを破ったり嘘をつくこともある。しかし、子供が意志が弱いのではなく、それほどスマホの魔力は強いということを親も理解しておかなければならない。それでも事前にルールが有ると無いとでは、その後の状況が大きく異なる。中学生のスマホのルールにも書いているが、スマホを買い与える前に、親の方でも色々な準備が必要だと思っている。

また、ParentKitはプロファイルを使用しており、このプロファイル自体はユーザー側(子供)で削除が可能である。そのため、「プロファイルを削除しない/削除した場合はペナルティ」というルールとの組み合わせが必要である。つまり、プロファイルが削除されるということを導入前に想定しておく必要があるということである。

その為には、

1) 機能制限を掛ける

本体に適切に「機能制限」を掛けておく。「機能制限」のパスコードは子供に知られないように留意する。
https://support.apple.com/ja-jp/HT201304

iPhoneのロック解除のパスコードと異なり、この機能制限のパスコードは4桁でかつ何回入力間違いしてもロックが掛からないので、思いつくコードを総当たりで試されてクリアされたことがある。「その根性を勉強に使ってくれれば...」という想いはさておき、本当に子供のスマホへの執念は恐ろしい。

また、"iBackupBot"を使った機能制限パスコードの回避方法や解読する方法などもネットで簡単に見つかる。よって「機能制限」コードすら完全ではない。"iBackupBot"自体は、PC内のiTunesへの(iPhoneの)バックアップデータが壊れてしまった際に一度使ったことがあるが、本来は消えてしまったiPhoneのデータを復元するものである。他のパソコンを使われた場合はお手上げだが、Windowsの場合、自宅のPCの子供のアカウントは「管理者」ではなく、「標準」にしておくべきである。合わせてノートンファミリーなども無料なので導入しておくことをお勧めする。

2)「ParentKitのプロファイル削除をした場合に解約・使用停止」するルールを設定する

ParentKitのプロファイルを削除すると親側のスマホでParentKitの設定が出来なくなるため、削除されたこと自体は親側ですぐ分かる。プロファイルの削除は簡単であるため、勝手に子供が削除した後のルールが必要である。

3) ParentKitを導入する

繰り返しであるが、ParentKitのプロファイルは子供が削除出来るので、1)と2)を組み合わせないと3)のParentKitだけでは「子供のスマホの利用制限する」という初期の目的を完遂出来ない。

また、子供が「機能制限」のパスワードを知っていたり、機能制限の設定が甘かったりすると、いくつか抜け道を子供に突かれてしまう。「機能制限」のパスワードは4桁で特に本アプリのみで全てが解決するわけではないことを認識し、お試し期間の1か月を有効に活用して課金するかを決めてはどうだろうか。

解説・インストール方法

「"parentkit インストール"で検索すれば、日本語で丁寧に説明してくれているサイトが見つかります。」と書こうと思ったが、意外に説明しているサイトが少ない。

少し地道に日本語訳をしてみた。間違っている場合もあるので、あくまでも参考まで(アプリの購入は自己責任で!)。

iTunesより

説明

ParentKitはご両親にとって画期的なモニタリング・アプリです。このアプリを使う事によって、ご両親はお子様の端末に対するスケジュールとペアレンタルコントロール※1を管理することが出来るようになります。非常に優れた機能としては、ご両親が自分自身の端末から遠隔操作で設定することが出来るということです。ご両親はお子様のサファリや(購入した)アプリ※2の使用方法や表示・非表示について、すべてご自身の端末から使用する時間帯を設定することが出来ます。このアプリによって、ご両親がお子様の端末を何の為に、またいつ使用することが出来るかを決めることが出来るようになります。

インストールや操作方法も簡単です。まずアプリをご両親の端末にダウンロードし、次に管理したいお子様の端末にプロファイルを設定します。

一度ParentKitのプロファイルがお子様のiPhoneやiPod, iPadにインストールされると、ご両親はParentKitが使える全ての端末からお子様のサファリ、(購入した)アプリ※2、メディアの時間設定をすることが可能となります。それぞれのお子様の端末ごとに時間帯の設定や設定などをご両親の端末から遠隔で出来るようになります。

・1か月のお試し期間があります。

www.ParentKit.coで追加情報やFAQが見られます。

・よろしければ「いいね!」ボタンを押して下さい。 www.Facebook.com/ParentKitApp

・ご質問は、support@parentkit.coまでご連絡下さい。

・YouTubeのインストラクションビデオもご参照下さい  https://m.youtube.com/channel/UCuwO0oJO057a8AeNcnKT4qw

・注意

-(表示・非表示の)時間帯を設定されると、アプリは元のフォルダや(画面の)位置に戻りません。再表示後は購入したアプリはアルファベット順に再配置されます。

- お子様はプロファイルを削除出来ます。

- アプリの時間帯設定とは、アプリを端末から削除するのではなく、非表示にしているだけです。

ParentKitは、

- 本来寝なければいけない時間にお子様が映画を見ているのをご両親が見つけたり

- 勉強していると思われる時間にお子様がゲームをしていたり

- 夕食後、お子様にこれ以上インターネットを使わせたくないが、映画を見ることは許可する場合や

- 勉強の為にインターネットの使用は許可するが、アプリや映画は許可したくない場合や

- お子さんがインターネット検索するには幼すぎる場合など

といった状況のご両親のために役立つと思います。

ご両親がこれらを管理出来るようになるのです。

※訳者補足1 ペアレンタルコントロール:子供にとって教育上望ましくない性的表現や暴力的表現などの情報にアクセスしないように親が監視し、制限をかけること。
※訳者補足2 表示・非表示の対象アプリは購入したアプリが対象という意。(
サファリを除き)メールや電話などのアプリは非表示には出来ない。

上記を踏まえるとインストールは下記のようになる。

⓪ 親のiPhoneと子供のiPhoneを手元に置く。親がiOS端末を持っていないとParentKitは導入できない。また、子供のiPhoneはプロファイルの設定のためにロック解除する必要があるので、(親がロック解除のパスコードを知らない場合は)ロック解除のパスコードを聞いておくか、都度子供に解除してもらう。

① まず親がApp StoreからParentKitのアプリをダウンロードする。1か月無料。

② “Create Account"(アカウント作成)でアカウントを作る。登録する"Email"(メールアドレス)と"Password"(パスワード)を入力する。"Repeat Password"(パスワードの確認)にはパスワードを再度入力する。なお、このメールアドレスはApple IDと一緒で無くても良い。

③ 上記で設定した"Email"にメールアドレス、"Password"にパスワードを入力し、"Login"(ログイン)ボタンをクリックする。

④ 右上の"+"ボタンを押すと"Add Child"(子供を追加)となる。"Peter"と薄字が入っている欄に子供名前(本名で無くても良い。ニックネームでも何でも良い。)を入力する。”Age"(年齢)に子供の年齢を入力する。その後、右上の"Save"をクリックする。

⑤ “My Kids"(子供達)のページに戻ると、④で加えた子供の名前と年齢が入力されている。右側に時計マークが表示されるが、これは子供の端末にプロファイルが設定/インストールされていない場合である。当然まだなのでクリックする。

⑥ 注意書きが4ページ続くので、左にフリックし一番右側のページに行くと"Got it!"(さあ、設定しよう)をクリックする。

⑦ “< My Kids Register Device"となっているはずなので、"Your code is :"の右側の5文字の半角太字を書き留める。このコードを下記の⑨で入力する。11時間でこのコードは無効になる。

ここは子供のiPhoneでの操作:子供のiPhoneで、サファリを開き、"https://parentkit.co/r"とURLに入力する

ここも子供のiPhoneでの操作:サファリのページが”Register a new device."となるので、"code"と薄色のところに上記⑦のコードを入力する。(このページではコードは12時間で無効になると書いてある...)入力後、"Start Registration"をクリックする。これにより子供のiPhoneなどの端末にプロファイルが設定される。

⑩ (親のiPhoneに戻って)"My Kids"(子供達)のページに戻ると、時計マークが”>"になっている。クリックするとアプリの設定ページになる。

上記のように、子供のスマホにはアプリのインストールが不要で、プロファイルの設定のみである。中学1年生であれば導入にあたってはそれほど抵抗はないだろう。パスコードを解除させる方が大変かもしれない。

注意点①:プロファイルは簡単に子供が削除出来てしまう。

iTunesのParentKitの説明にも記述があるしアプリにも記載されているが、MDMの特徴上、プロファイル自体は簡単に削除出来てしまう。しかし、削除されると親のスマホで設定が出来なくなり、削除されたことが分かる。

iTunesのレビューにプロファイルを削除出来るので「使えない」との記載が複数あるが、良く説明を読んでいないで導入する人がいるようだ。

iTunes経由で構成プロファイルをインストールすれば削除出来ないようにすることは理論的には可能だが、企業ならともかく個人単位では難しいので、ParentKitのようにMDMをOTAで配布する以上は削除出来てしまう。よって「削除が分かった時点で、ルール違反なのでスマホは停止/解約する」というルールにしておく必要がある。必要に応じて、キャリアから使用停止がリモートで出来ることも説明し、「削除が分かった時点で(キャリアに申請して)使用停止を申請する」と言っておいても良いだろう。現実的には使用停止にまで至ることはないとは思うが、キャリアからの利用停止はインターネット上で各キャリアのマイページから出来る。

なお、こういったことや勝手にプラン変更されないようにすることも含めて、子供にマイページ(My SoftBank、My docomo、auお客さまサポート ID)などのログインIDやパスワードを不用意に子供に教えていてはいけない。

キャリアメールの迷惑メール設定の際に各マイページからログインすることが必要になるため、子供からログインIDやパスワードを教えるよう頼まれることもあるが、その場合は親がログインし、子供に目の前で設定させるようなことも必要である。何しろ親が思うよりも必死にParentKitの解除方法を探してくるものだ。

面白いもので、ネットでは下記のような書き込みを見つけた。
Yahoo! 知恵袋より "親にparent kitっていうアプリでスマホを管理されてます…(涙)"
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13147539308
思わず笑ってしまったが、どこの親もiPhoneの管理には頭を悩まされているのだと思った。同時に子供もLINEやゲームが出来ないと死活問題なのだろう。

注意点②:本体の機能制限をきちんとかけておく

機能制限についてはWebサイトのアダルト制限などもあるので、かなりの親が事前に設定しているとは思うが、渡す前にきちんと掛けておく必要がある。中学生のスマホのルールにも書いておいた。

注意点③:ルールを親子間で徹底する。

繰り返し書いているが、こういったソフトを入れる以前に、1)家庭でルールを作る、2)最低限の機能制限をしてから子供に渡す、ことは最低限すべきであろう。特に2)については、「子供にスマホを渡すときに注意すること」を多数のブログ等で見ることが出来るので参考にすると良い。中学生のスマホのルールにも書いておいた。

Androidとの比較

AndroidよりもiPhoneの方が、素人には制限が掛けやすい。「素人」という意味は、ITの本職や企業のIT部門に所属しているような親であれば別だが、普通の家庭の大半の親はこういったITには詳しくない「素人」であるという意味である。
実は、Androidの方が自由度が高いため、ParenKitのよりもかなり高度な制御が可能である。自分も"CyanogenMod"などをインストールしてAndroidをカスタマイズしていたのであるが、やはりiPhoneの方が楽である。Androidでは制御の為の色々なアプリも出ているが、iPhoneの方が親にとっては全般的に理解しやすいと思う。

我が家の購入事例と効果

なお、我が家では「まず半年間様子を見よう」と思い半年を選択したが、半年でスマホの使用習慣が変わることもなく、半年後さらに1年間を申し込むことになった。

プラスの効果としては、「授業中にスマホをいじらないようになった」「きちんと夜寝る」の2点だと思っている。「授業中にスマホ」と聞いて「まさか」と思っている親も多いかもしれないが、成績は徐々に戻ってきた。「きちんと寝る」は身長を含む発育状況に表れていると思う。

マイナスの効果としては、子供が「管理されていることへの不満」がかなりあるということである。特にゲームをしている最中に時間の期限が来た場合、急にゲームが終わってしまうため喪失感が大きいようである。こればかりはどうしようもない。

LINE

スマホのゲームとSNS (特にLINE) は中毒性が高い。そのため、子供の自主性に任せるだけでは難しい場合が多い。ParentKitを導入するとLINEも他のアプリと同様に制限される。「LINEだけは常に使えるようにしておく」ということは出来ないので注意が必要だ。

LINEについては、少なくとも中学生の間LINEの使用を制限出来ると良い。もしこれをするのであれば、中学入学前のこのタイミングしかない。渡した後にLINEを制限するのは無理である。ネットで検索すると数多く事例が出てくるが、特に女の子はLINEに返信するために食事中もスマホを離さないということもあるようだ。LINEで連絡が取れないことにより仲間外れなどいじめにつながる場合もあるので、単に使わせないというのも難しいかもしれない。但し、「親がうるさくて、夜間は使えない」というエクスキューズを作って上げることは成長期の子供には必要かもしれない。

高校生になるとLINEはインフラの一部として認識されているので部活や文化祭りなどの連絡でLINEを使うことは非常に多くなりそうだ。「中学生の間は親の方針で使わせない」というのはぎりぎりあるかどうかというところだろう。高校生で使わせないというのはなかなか難しいかもしれない。逆に中学生の間からスマホの使い方をマスターしていく必要があるということだと思う。

中学入学と同時に買い与える前に

新中学生に入学前の3月中に購入してあげる前に、まずは親がスマホを勉強すべきと思う。