自動車の先進安全装備

As of January 2016

昨年末に愛車の調子が急に悪くなり、遂に買い替えを検討することとなった。

非常に気に入っていた車であった。長年乗っていたので愛着があり、色々メンテナンスに金が掛かりながらも10年近く乗っていた。
しかし、遂に買い替えの時が来てしまった。ところが、今まで全く買い替える気がなかったため、最新の車のトレンドが全く分からなくなっていた。

今までは、まず自分の購入できる範囲で一番安全性の高い車を選択してきた。
しかし、当時は安全性といっても、サイドエアバックが付いているか、後はABS(アンチロック・ブレーキ・システム)、DSC (ダイナミック·スタビリティ·コントロール)ぐらいであった。
安全性とは直結しないが、コーナーセンサーがついた時には感動したものだった。今ではコーナーセンサーが付いていない車に乗る時は非常に怖いと感じる。
また、安全性追求のために車のサイズがどんどん大きくなって来ていた。追突された際の安全性の確保ということで、車幅も大きくなってきている。1,800mmを超えたあたりから、結構きついと感じることが多くなってきた。

購入するにあたり最近のトレンドをネットで色々調べてみると、ダウンサイジングが主流の時代で、排気量も馬力も今までより大幅に下がる。その分、燃費もかなり改善している。また、カーナビ・オーディオとスマホとの接続性がかなり進化しているようだ。

今回は先進安全機能とサイズにこだわることとした。サイズは1,800mm前後というように絞った。
SUVは個人的には非常に興味があるのだが、昔からセダンなので家族もセダンが良いと言っていることや高齢者を乗せることがありSUVは若干乗り込みに苦労するので、今回はセダンにした。

走りそのものは、今の車が非常に良いということもあり、どの車に試乗してもさほど改善が見られなかった。むしろ車幅が落ちることにより車格も落ちるため、走りや乗り心地は悪くなった。その他走りに関する基本的な機能は、あまり進化が感じられなかった。今ある機能の幾つかは無くなるものも出てきた。
今までと大きく異なるのが先行車追随クルーズコントロール(ACC)を含む、先進安全機能だ。これこそが買い替える最大の意義と徐々に理解した。
JAFのページでもACCは先進安全機能に含まれるようだ。



色々調べた結果、先進安全機能は、国産ではスバルのアイサイトver.3、輸入車ではベンツのディストロニック・プラスとボルボのインテリセーフが良いと思った。
元々トヨタが好きだったので、当初はレクサスにしようと思っていた。「"日本にいるから日本車を(海外よりも)安く買える"のに外車を買うのは持っての他」とかつては思っていたが、先進性やハンドリング、デザインなどは、現時点でも海外の自動車メーカーの方が優れた点が多いと思う。このあたりは色々なサイトに書かれている。

参考になったのは、自動車評論家の国沢光弘氏のAll Aboutの記事だ。記事はIS200tの記事であるが、これを読むまではレクサスにIS250の試乗に行こうと思っていた。今回は出来ればAWD(4輪駆動)に乗ってみたかったので、スペックがぴったりだったのである。しかし、ネットで色々調べたところ、この記事の通りだったので試乗も辞めた。

衝突回避のためのシステムは、①ミリ波レーダー、②カメラの2つの組み合わせでないと人の認識が出来ないのだが、①のミリ波レーダーしか積んでいないものがあるということだ。ミリ波レーダーのみでは、ミリ波の形状の認識能力が低いため、カメラを組み合わせて、歩行者も検知できるようにする必要がある。価格が安いということで、この①のミリ波レーダーの代わりに③赤外線レーダーを使うものもある。赤外線レーザーは短距離しか検知できないという欠点がある。
参考:“ぶつからないクルマ”で大ヒット、「自動ブレーキ機能」は各社でこんなに違う!(日経トレンディネット 2014/4/7)

一方、スバルは②のカメラだけで高い性能をほこっている。
ベンツとボルボは、基本的には①ミリ波レーダーと②カメラの組み合わせではあるものの、単に前方だけでなく周囲も把握している。少しレベルが違う気がした。ボルボは昔から安全性の確保に定評があるメーカーだ。
■ベンツ
Cクラスのディストロニック・プラス
同じ内容だがヤナセの方が分かりやすいかも)
インテリジェントドライブ
■ボルボ:インテリセーフ

比較検討すると、セダンというカテゴリーではCクラスが一番バランスが取れていると思った。色々な記事やブログで先進安全機能と内装の質感がべた褒めである。
しかし、相変わらずダメなところはカーナビである。更新するのに数万円の費用が掛かる上に更新頻度が遅い。この点はBMWも同じである。まだ、首都高速の山手トンネルが全線開通していない。タッチパネルでもない。

スバルはWRX S4が非常に良い。上記国沢氏もWRX S4をほめている記事を書いている。
アイサイト (Ver.3)はステレオカメラのみだが非常に良かった。ちなみに全車速追従オートクルーズは低速は0kmからのようだが高速は114kmまでとのこと。この中途半端な数字はメーター誤差などがあるため、実測100kmになるとのことであった。日本では高速が100km制限ということで考えるとステレオカメラのみで十分なのかもしれない。
グレードとしては、2.0GT-S EyeSightの方がベストチョイスだと思ったが、ビルシュタイン製ダンパーのせいか足回りが固めで、乗り心地が悪いと家族からは不評であった。「外車からの乗り換えも!」のような宣伝もしているので、それであればそのような味付けをしても良かったのではないだろうか。
後はデザインがもう少し良ければ良いのだが。もともとインプレッサWRXからの系譜ということは分かるが、少し固い感じがする。エアインテークはデザイン的にはどうだろうか。車そのものは非常に良いのだから、これにデザインの力が加われば無敵だろう。
カーナビはディーラー後付けなので色々選ぶことが出来るのは良い。タッチパネルも選ぶことが出来、カーナビのメーカーにもよるが地図の更新も比較的早い。費用も数万円掛かるものもあるが、インターネットでダウンロード出来るものもある。

ボルボはセダンではS60が対象となると思うが、幅が1,845mmもあり大きい上、FFなので断念した。FFについては、ボルボはAWDかと勝手に思っていた自分が悪いのだが。
ボルボはセダンもデザインが好きだ。
サイズとしてはV40がちょうど良いサイズなのだがセダンはない。ボルボはステーションワゴンというイメージもあるので、セダンはメインターゲットではないのかもしれない。
SUVのXC60などは良いと思うのだが...

トヨタは日本のメーカーで大好きだったメーカーなので、もう少し頑張って欲しい。新聞報道ではACC関連の特許はかなり持っているようだが。

BMWは走りにこだわっているので、あまりこういった部分については、機械に任せて良いのかという考えもあるのかもしれない。以前はiDriveなどでベンツの先を行っていたのだが。
安全性能は、一応全部同じような機能は揃っているのだが、気のせいか積極性はあまり感じられない。それでも、モデル末期の5シリーズ(F10)あたりからは標準装備となってきた。
3シリーズは320i Luxuryぐらいだとレーン・チェンジ・ウォーニングがオプションだったりする。
走りは相変わらず一番良いと思っているだが、デザインもどうも好きになれない。クリス・バングルのE60が一番デザインが良かったと思っている。